優心和尚のビジネスブログ

僧侶である優心和尚が日本人の心である仏教を通して既成ビジネスを語ります。

鏡を見ず窓を見よ!

 

 ここ最近、年齢、性別に関係なく、お話を頂く方の多くに気になる共通点を感じます。

先日ある女性の方と優心和尚との間でこの様なやり取りがありました。

 

 「私は一生懸命やっているのですが・・・」 「何故周りは気付いてくれないのでしょうか?」

「どうしてその様に言われなければいけないの?」と、自己主張の強いご返答ばかりが続きます。

( 個人的なご相談内容につき、内容に触れるような表現は避けさせて頂きますのでご容赦下さい。)

 この様に、周りは関係なく、自己中心的なお考えをお持ちの方が増えているように感じるのです。

 

 ここで優心和尚がご相談者へお話をされていた印象的な部分を今回は抜粋し紹介させて頂きます。

 かなりの長い時間、お話にそっと寄り添っていた優心和尚が、時を見計らい次の言葉を掛けました。

「貴方は自身の中の鏡ばかりを見ていませんか?」・・( 自分を常に正当化したい心 )

「その鏡にはご自身の姿しか今は映っていませんよね?」・・( 狭く限られた社会への反抗心 )

「正直今の貴方は鏡の中での孤立状態で、それでは何方も貴方を受け入れようとはしませんね。」

ですから・・・

「その様な時こそ、鏡を見るばかりではなく、同じガラスでも、貴方のすぐ傍の窓を見てみませんか?」

「その窓は果てしなく広がる社会へと繋がっています。」

「そして貴方自身がその窓を磨けば磨くほど外が綺麗に見えてきます。」

「窓を磨く事、それは貴方の心(内面)を磨き輝かせることになるのです。」

その結果、

「外の灯より内の自分がより明るく輝けば、その窓ガラスにさえ自身を映し出す事も出来るのです。」

 

  とても素晴らしい話だと思いました。

そのあと、「私も一所懸命窓を磨きます!」と優心和尚に言うと・・・

 「誰も一所懸命磨けとは言っていませんよ・・」と言う。

今回の解釈は、自分が思うほど人は自分の事を見ていませんよ・・と云う意味なのだという。

 「人生計画なし!」・・もっと人生を楽しむべき。

「何も心配することはない。自然に任せ、そして成るようになる。」

「あとは佛に預ければそれで良い。」のだと・・・

 

 何か私の心がスッと楽になった瞬間でもありました。

心を締め付けず、ある意味無闇に型へも嵌めず、自分らしく生きて行けると良いですね。

どうぞご覧の皆様も、この様な心持ちでこれから過ごして頂ければ・・と心中より願っております。

 

 合掌