「当たり前」を「当たり前」としない
前回、「損得感情」という話題の中で、「当たり前」というワードが出ていました。
この回では、この「当たり前」という部分に着目をして参りたいと存じます。
世界基準の「ビジネスライク」な判断とは異なり、日本特有の「損得感情」がキーワードでした。
優心和尚は、「当たり前だと思える言動の再発見とその徹底」が大切であるという。
セールス担当者は、一連の業務に慣れてくれば来る程、この「当たり前」をマンネリ化させてしまう。
慣れる事自体は素晴らしい事であっても、この「当たり前」の部分を軽視してしまう事は頂けない。
この「当たり前」の重要性については、前回でもご説明をせさて頂いている通りです。
ごく日常の「当たり前」に焦点を当て、よりオーバーにこの「当たり前」を表現する事が重要であります。
人間の心理を逆手に取り上手く活用する方が、中途半端なテクニックを駆使するよりも効果的である。
ここでひとつ、この「当たり前」をオーバーに表現した具体例を出してみましょう。
ご来店頂いた顧客がお帰りになる際、「ありがとうございました!」となる例のあのシーンである。
顧客の姿が見えなくなるまで頭を下げ続け送り出すオーバーアクションをご覧頂いた事があるだろう。
何故あそこまでのオーバーアクションが必要なのだろうか・・・?
自身ではこの「当たり前」の部分は既に伝わっているものと自分本位で勝手に判断してしまう。
しかし、それが意外とそうでもなく、これが「当たり前」過ぎて、顧客自体も案外スルーしています。
自分が顧客だったら恥ずかしいので、サラッと済まして欲しいところなんだけどなぁ~
優心和尚は恥ずかしくないですか?・・「そんな事は聞かなくてもよろしい」・・と叱られた・・(泣)
大切なのはこの「当たり前」を活用し顧客へ強烈な印象付けを行う事で、恥ずかしさもその一つ。
この「強烈な印象」・・で感の良い方はほぼお察し頂けたと思うが、ここがミソな訳ですね。
それでは、これらを実際に実行し日常的に定着させるためには、いったい何が必要となるのだろうか。
先ずはご決断頂いた理由を顧客に対し尋ねてみる事から始めて頂ければ良いでしょう。
「他社と比べちょっと高かったけれど、貴方から買いたいと思ったから・・」と嬉しい回答。
「貴方の一所懸命な姿勢が気持ち良かったから・・」なんて返ってくればコンプリートですね。
気を留めて「当たり前」を続けていれば、必ずこの様な返答が聞けるはずです。
この様に「当たり前」をよりオーバーに気持ちを込め行えば、必ず良い結果がついてきます。
それは、相手に対して自分自身気持ち良く、そして力強く印象付けが行えたからなのです。
こんな簡単な事だけで本当にこんなにも反応があるのか?・・と優心和尚へ改めて確認すると・・・
必ず反応は返ってきます!!
ここで大切な事は、何気ない言動が意外にも成果に大きく関わっている事を再認識して欲しいという。
なるほど、そこまで言われるのならばやってみる価値があるのかも知れません。
要は「当たり前」を「当たり前」としない・・・という事だと理解しました。
先ずは皆さんも実践してみることから始めて下さい。
何故なら、その扉開くのは、いつもあなた自身からではなくてはならない・・のです。
合掌