ピラミッド型から太陽系観覧車型組織へ
一般的に組織図を模する際はピラミッド型で表現されることが多い。
結構当たり前のように受け止め、そのまま眺めてしまっているケースが常でありますね。
元は中学校で習ったヒンドゥー教に纏わるインドのカースト制度の階級を表すものであります。
基本的には上から下を見下し、下は上の重圧に服するというシステムになっています。
いつの間にかこの図式が暗黙の内に取り込まれ、組織内には階級制度が刷り込まれた。
これにより上部は常に偉いと勘違いを起こし、下部は苛立ちを覚えると云う理不尽さを生み出した。
主に風通しが悪く重い雰囲気の組織体で、且つワンマン運営を行う企業の悩みはここが焦点となる。
優心和尚はこうした企業に対して必ず「太陽系観覧車型組織体」への変革を推奨しています。
人間も自然の一部、やはり人工的に造られたものには違和感を抱くのは自然の摂理となる。
経営陣は中心の車軸となり、力強く遠心力を生み出す努力を絶え間なく行う。
従業員はその生み出された遠心力を自身のものとして活用し、より勢力を外へと伸ばしてゆく。
そうする事で組織としての円はどんどん外部へと向けて広がり、人の成長が企業の成長へと繋がる。
正にその成長する企業の姿を、頭の中でも容易に想像する事が出来る。
そこで各部署へこの姿を水平展開する事で、増々相乗効果を創り出す事も可能となるでしょう。
また、これを実際の運営現場へ当て嵌めれば、限られた人員を的確に配する事も容易となる。
その結果、各部署の均衡を図り、健全な組織体を現実に構築する事も可能となる訳です。
実に有用な組織図に成り得ると思いませんか?
優心和尚はこの組織図の有用性を必要とされる企業さんへ提唱し導入を促します。
上手く取り入れられた企業さんの中には、業績を伸ばされたという例も少なくありません。
これも縦ではなく、水平に横へ「和」を広げる真宗の基本概念が活かされているものと思います。
この喩を優心和尚へ問うと、
「そんな高尚な事を考えた事はない、ただ1人の人間として当たり前の事を云っているたけです。」と…
思わぬ回答に苦笑するしかありませんでした。
現組織の状況が今ひとつとお思いの方、
この「太陽系観覧車型組織」を参考にして頂き、迷い無き一歩へ繋げて頂ければ幸いに存じます。
合掌