今更「グローバル化」はないだろう?
近年我が国は国際基準導入を「グローバル化」という合言葉で推し進めてきた。
その「グローバル化」とは、一体どのような意味合いで捉えれば良いのだろうか・・・
地域で活躍されている多くの就業者にとっては、理解不能ではあるが、これはこれで波を受けている。
よく考えてみると、我が国も江戸前期の「鎖国時代」以降、世界に開かれた経済活動を続けている。
その鎖国も幕府が植民地化を恐れ、キリスト教の布教に熱心なスペインやポルトガルの来航を禁止。
また、それらスペイン・ポルトガルを含め、日本人の海外渡航なども相次いで禁じたことに始まる。
しかし、その「鎖国時代」朝鮮・琉球と国交を結び、中国・オランダから生糸や薬品を入れていた。
・・・となると、日本は実質「鎖国」をしていなかったとも云えるのではないでしょうか?
そうした意味では、日本は過去よりずっと「グローバル化」の波を受け続けてきたことになります。
では何故今更「グローバル化」・・・となるのでしょうか?
この「グローバル化」の心地よい響きのみを企業側がただ上手く利用しているに過ぎないのでは?
このように感じておられる方も、少なからずおられるのではないでしょうか。
この事柄においては、優心和尚も他方から様々なご意見を伺っているといいます。
特に、「働き方」という面で、企業側と就業者との主張には常に大きな隔たりが存在します。
近年は、女性の優れた能力を活用すべきという動きが広がる反面、慣例により阻まれるケースも多い。
これは男性と同等の枠に当て嵌めようと考えるからこその問題だと優心和尚は常に語っています。
優心和尚はこの様な行き詰まったこの時勢に、一石を投じる素晴らしい企業もあると云います。
それは「アースミュージック&エコロジー」の基幹ブランドを持つクロスカンパニーだそうです。
最近注目をされている「4時間正社員」などを積極導入する斬新な就業制度に輝きがあるという。
こうした働き方こそ本来の「グローバル化」であり、性別に関わらず働き方に多様性があってもいい。
今、この「4時間正社員」で注目されるが、小さな企業ではこうした多様性は以前から存在する。
なるほど! と思うが、当たり前と云えば当たり前で、どうして今更? ともなります。
ただこうした良き「グローバル化」の考えが、この機会に広く周知されることはとても望ましいこと。
ある意味新鮮に感じ、この流れが大河のように拡がることを優心和尚も大きく期待しているという。
悪しき「グローバル化」から、優れた「グローバル化」への転換は、国民の意思に掛かっている。
より良き働き方が、人の心を潤し、人の動きを増し、経済発展の一役を担うのは間違いないだろう。
これから2020年のオリンピック開催に向け、この働き方への構造改革も共に進めばと願うばかりです。
合掌