優心和尚のビジネスブログ

僧侶である優心和尚が日本人の心である仏教を通して既成ビジネスを語ります。

煩くてコワイオッサン!

 

 ここ最近、あってはならないような大企業の不祥事が報道を騒がしていますね。

特にここのところ次から次へと湧いて出てくるJR北海道の報道内容にはガッカリとさせられます。

 人々の命を預かる運輸関連業として、「本当か?・・」と耳を疑うような内情が伝わってきます。

正しく「利己主義」とも言える典型的な組織崩壊前夜の状況に思えてなりません。

大企業ともなるとこれぐらいではビクともしないのでしょうが、零細企業ならば吹っ飛びますね。

 

 この件に関して優心和尚は「ノーコメント・・」ということでした。

何故・・?」とも思いますが、正直、話にもならぬ・・ということらしいのです。

 

 今回の事態はJR北海道という組織の体質的な問題だとも一方では云われています。

悲しいと言うか、情けないと言うか、企業体としてはもう既に致命的な状況でありましょう。

 

 JRは今から26年前 1987年 ( 昭和62年 ) に、当時の国鉄から分割民営化され誕生しました。

民営化されてから既に26年、それだけでも立派な企業です。( 年数では計れませんが・・)

このJR北海道においても、気概を持ちしっかりと勤めておられる方がほとんどではないでしょうか。

この度の事態で一番ガッカリとされているのは、一心に励んで来られた従業員の方達でしょう。

 

 優心和尚はこんなことを呟いていました・・・

 経営陣であろうが、従業員であろうが「十把一絡げ」に過ぎない。

「十把一絡げ」とは・・色々なものを雑然と一纏めにし、個々は取り上げるまでも無く扱うの意。

 この時代となり、今まで培われてきた道徳心を呼び起こす事が何よりも大切なのだろう・・と。

その大切な要素が我々の「仏教」には連綿と続いてきた筈なのだが・・・我々でさえこの有様です。

 

 「喉元過ぎれば・・」ではもう許されない。

社会の基となる家庭、コミュニティ、そうした基礎からもう既に崩壊している。

そうした社会の下でこの様な事態が生ずるとは、氷山の一角に過ぎないとも皆が理解している筈。

その上で、各々の個人が実際に道徳心を持ち行動に移さない限り、解決は見ないのだろう。

 

 昭和時代の地域にいた子供達にとって煩くてコワイオッサンが今こそ必要なのだろうと正直思う。

 

 合掌