今こそ攻撃的な守りを備える!
どの業界におかれましても、近年は想像を絶する過酷な競争を余儀なくされています。
特に戦後からの経済発展で胡坐をかきその成長を享受されてきた業界においては大変な状況だ。
元々正座を基本とされてきた業界では、足を崩し掛けたところを、再び正座に戻す感覚で臨める。
しかし、永らく胡坐をかいてきた業界にとっては、今更正座をしろと言われても・・っていう感覚だろう。
「胡坐をかく」とは、呑気に構え、何の努力もしないとの喩えとして一般的には用いらています。
さて、その様な中で、ひとつ取り上げられるべきは「エネルギー関連」の業界でありましょう。
「電力業界」「ガス業界」などは、このリーマンショック以降、過酷な渦に呑まれつつあります。
震災により大きなダメージを負った「東京電力」を始め、電力各社は業績も含め悲鳴を上げています。
今後政府が強力に推し進める「電力自由化」により、早くもエリアの境界は既に無くなりつつあります。
また、「ガス業界」でも、「販売自由化」が進められ、特に「LPガス」市場は特筆すべき状況です。
よくよく考えれば、政府により守られてきた業界がここにきて矢面に立たされているという構図ですね。
しかし、「電力」も「ガス」も、大手元売り会社はこの様な最中でも、強靭な体力で凌いでいます。
本当に大変な状況に立たされているのが、一般の顧客に接している「販売会社」であります。
取り分け、「ガソリンスタンド」などの疲弊具合と、淘汰のスピードは誰が見ても知る限りですね。
特に「ガソリンスタンド」の事例では、既に数年前より確実に一般顧客にまでその波が及んでいます。
「燃料」の販売をしたところで「利益」が思うようには残らない。
そこで「固定費」を下げる一手として「セルフ化」が一気に普及する。
人手が足りないので、結果的に顧客への細やかなサービスまで見切らざるを得なくなる。
結果的に「店頭販売価格」の金額掲示合戦となる。
無論、近隣の販売各社間にて価格の裏取り決めは行われているも、必ず1社が裏切り価格を下げる。
それを知った近隣各社は、店頭販売価格をその価格に合わせ下げざるを得なくなる。
後は其々の体力勝負となってくる。 ただその負の繰り返しを行いながら疲弊してゆく。
ガソリンの店頭販売価格が安くなる事は消費者にとっては歓迎すべき事です。
しかし、近隣の店舗が淘汰される事は、特に過疎地においては重要な案件にもなり兼ねません。
その上、車がパンクした ⇒ スタンドへ寄る ⇒ セルフで修理が出来ない ⇒ 結果顧客が困る。
フルサービスのスタンドでは、「ボンネットを開けて下さい!」「そろそろオイル交換の時期ですよ!」
・・ちょっとうっとおしい・・と思いつつも、この一作業でエンジンブローを防げた車も沢山あります。
セルフが台頭し、一番顕著に現れた結果は、このエンジンを壊してしまう車の急激な増加だという。
この件に関し、優心和尚はこのように話しておりました。
こうした時代の過渡期には、それに伴う問題も一気に噴出してくるのも常だといいます。
しかし、現代の状況は過去の様々な過渡期とは異なり、内向きな対応が普通に横行されている。
全く外 ( 顧客 ) を見ず、内 ( 法人・株主 ) の機嫌取りが常識化されている事に懸念を感じている。
ひとつ言えることは、「守るとは攻めるという事」「ケアやキープ」ではない。
スポーツで表現すれば、「攻撃的な守備」というもの。
躍動感を伴う「攻撃的な守備」を行うことで、より一層強い「攻撃」へ繋げるという感じなのだという。
なるほどぉ~ 「攻撃的な守備」かぁ~ このニュアンスでこの意味がよく解けたって感じ!
「守るとは攻めるという事」の意味が、特に「守る」とは?・・の曖昧さが一気に吹き飛びました。
皆さん! 今こそ攻撃的な守りを備えましょう!
本日は、とても回りくどくなりましたが、その分、この言葉で最後にはスッキリとされた事でしょう。
合掌