大した策略
オリンピック・パラリンピック、2020年東京開催が決定した!
とっても素晴らしいニュースが我々日本国、そして世界を駆け巡った。
この開催決定の知らせ後には、多くの国民が軽やかな心地になったことでしょう。
もちろん私もその一人です。日々の同じ景色が何故だか晴れやかに感じられました。
何よりも今回のIOC総会に臨まれた登壇者各々のスピーチがとても素晴らしかった!
今日まで他国が持つ我が国のイメージを一掃するような内容であった事に何より驚いた。
日本では、目上の方からの登壇が慣例的で、どの様な会場であってもその登壇順が常ですよね。
しかし、今回のIOC総会での登壇順は違った。何より佐藤真海さんのスピーチには感銘致しました。
この話を優心和尚に話したところ・・・
「大した策略だ!」・・と言う。 それはどの様な意味なのかを再度尋ねてみますと・・・
「これを見聞きして一番感じた事は、日本人では到底考え得ぬプレゼンを今回試みた指導者の勝利」だとのこと・・
今回のプレゼンの指導を仰いだ人物を調べてみると、やはり日本人では無く、外国の方であった。
12年ロンドン、14年ソチ、双方で招致に成功経験のある「ニューマン氏」と「バリー氏」である。
彼らは日本社会に根深く残る悪しき?! 日本社会の常識を打破することから始めたのだという。
何より位の高い順にスピーチを行うという年功序列的発想を一番に覆したいと考えたらしい。
なるほど、その様な意味で私自身も引き付けられ、何故だか新鮮にも感じさせられたのかも・・
確かに優心和尚が云うように「大した策略」であります。 まんまとその策略に乗せられました。
私たちも仏事においては大勢のご門徒さんを前にして法話を行います。
未だに緊張を強いられ、上手くお話しを出来ず仕舞いにその場をご無礼する事もしばしばございます。
私にこそ、このようなご指導を頂ければ・・・と何となく羨ましく感じた今回の一件でございます。
この様な事例からも様々な事が学べるものですね。 日々修行であります。
今回のプレゼンテーションに秘めた背景にも心を配る事こそが重要であると学ばせて頂きました。
合掌