優心和尚のビジネスブログ

僧侶である優心和尚が日本人の心である仏教を通して既成ビジネスを語ります。

差別⇒区別⇒差異化へ

 

 優心和尚は「差別」・「差別化」 という言葉に対していつも違和感を強く感ずるという。

よって優心和尚が自らその言葉を使用している場面に遭遇したことは先ず無い。

 

 では、何故その言葉を避けるのか尋ねてみると・・・

「その言葉自体、除外・拒否という行為を指し示しているからです。」という回答がありました。

 ビジネスの世界でも「差別化」などは多様される言葉のひとつだと思います。

確かに耳触りが良いものだとは思えないが、そこまで気に掛けた事も正直過去にはありませんでした。

 

 しかし、それを聞いてからは、度々使用されるその言葉にとても敏感に反応をするようになりました。

本当に結構よく使われていますね。 気になり出すととても耳触りの悪い言葉に聞こえてきます。

 

 「差別」という言葉を調べてみますと、( 差をつけて区別すること。) となっていました。

以前優心和尚は「差別」「差別化」を「区別」「区別化」と言い換えておりました。

ある時「それではその言葉をきちんと言い換えていないのではないでしょうか?」と問うてみました。

優心和尚はその後から「差異」「差異化」と言い換えるようになっています。

 

 では、なぜこの言葉に拘っているのだろうか?

その答えはやはり仏法 (釈迦) の思想からきているようです。

 この点を論じ出しますと終わりが見えなくなってしまいますので、ここでは割愛をさせて頂きます。

ただひとつ、元来真宗の教えには「差別」は無く、仏法を拝するものには「優劣」がない。

しかし、現世では、これが当たり前として通用しているところへ一石を投じたいのだと認識しています。

 

 ここでよく考えて頂きたい事は、

普段普通に使っている言葉にもっと敏感になり、より相手に気持ち良く伝える努力が求められている。

・・・ということなのです。

ちょっとした配慮でビックリする程コミュニケートが上手くゆく瞬間があると思いませんか?

相手との「共感」が大切なキーワードとなり得ますが、その前に大切な事がこの「言葉」です。

 

 今回は「差別」という言葉を例えとして、

この「言葉」への相手に対する深い洞察力と興味を持って頂き、

自らのビジネスコミュニケーションにおいて上手に活用を頂けますと幸いに存じます。

 

 合掌